ノウハウに溺れるな

お世話になります。
アスティの東です。

最近では、SNSをはじめとしたさまざまなツールで、多くの情報が見られるようになりました。
とりわけ、ビジネス系の情報で注目を集めがちなのが、『ノウハウ・効率』系の情報です。

『〇〇をするとうまくいく』『○○のサイクルが早くなる』『〇〇の為のコツ』など、様々なうたい文句で発信される情報ですが、これらを取り入れるときに陥りがちな事があります。

それは、『ノウハウにとらわれすぎる事』です。

ノウハウはあくまでも1のものをいかに2以上にしていくかの話であり、その為に絶対に必要な事は『経験値』です。

つまり、取り組みたいことの全貌が見えない限り、せっかく得たノウハウをどのように生かすかという事も見えてこないわけです。

また、直近で効率のいい方法だと思っていたことも、全体から見ればかえって遠回りしてしまっていることもあるでしょう。

例えばプラモデルを作る時に、Aという行程に一見実際のAに関係ない作業が組み込まれていたとして、それを効率化と言って省略した所、Dという行程になった際に著しい支障が出るなど、後から(あれをやっておけばよかった…)という事は効率化とは言えず、それが起こる最大の理由は、全体の構造を理解していなかったという事です。

※昔ロボットのプラモデルを作ろうとして横着して完成を急いだところ、所々の関節が動かなくなったことがあります。トホホ…

また、ノウハウを発信している人も、基本的には机上の空論を述べているわけではなく、自分の実体験(経験値)から発信しているという事を考えても、自分が全貌を把握したり、体験することは必須だと言えます。

そして大前提として『ノウハウを生かす=サボる』ということではなく、生産性を上げる事が目的なので、むしろノウハウ本を読み漁る事よりも、はじめは時間がかかっても実体験を積み重ねる方が、最終的には効率性の向上という最終目的に到着するのが早いと思います。そして情報だけに振り回された人は、結局先に動き出した人に差をつけられてしまうのです。

場合によってはノウハウとは程遠い泥臭さや根性も必要です。

何にせよ、上澄みだけをかすめ取るような『おいしさ』は、ノウハウを本当に吸収する為の道にはないと言えます。

新しい事を始めたいと思ったら、事前情報よりも自分の直感や根性で取り組むことも大事であるという考え方は、持っておいた方がいいでしょう。

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